園芸に携わる者の多くが憧れる英国王立園芸協会(RHS)。植物を使って香りの風景をデザインする代表も会員であり、ロンドンで発刊される会誌を講読していました。ある時、新刊紹介のコーナーにあった「Companion to Scented Plants」というタイトルが目に留まり、英国にも私たちと同じ興味を持つ方がいることを知ります。この本を早速読んでみたい、という思いから連絡を取ったことをきっかけに、日本語への翻訳を任せていただくことになりました。香り植物について1,000以上の品種を紹介する、300ページを超える圧巻の図鑑です。香り植物を使って植栽設計をする際のヒントが詰まっていますので、ぜひ日本の方にも読んでいただきたい本です。著者のSteven Laceyは植物のジャーナリストでしたが、香りに興味をもち、香料会社にも修行に行ったそうです。弊社代表が香料会社で仕事をする傍ら庭園に興味を持ち、香り風景を作り出す植物へと関心が広がったのと正反対の方向からのアプローチで、同じ場所に辿り着いた方が地球の裏側にいたことが嬉しく、翻訳を進めながら毎日共感することばかりでした。セントスケープ主催の出版記念パーティーには、東京大学教授で嗅覚生理学の第一人者・東原和成先生、日本屈指の作庭家・高崎康隆先生を特別ゲストにお招きして、弊社代表との対談が実現しました。